ⓔノート8-2-3 アルドステロン,コルチゾール,ミネラロコルチコイド受容体 (MR) の関係

 コルチゾールは,アルドステロンとほぼ同程度にMRに対する親和性が高い.また,コルチゾールの血中濃度はアルドステロンの数百倍~千倍近く高程度であるが,一般的にアルドステロンが作用する細胞では11β–ヒドロキシステロイド脱水素酵素2型 (11β–HSD2) が存在しており,コルチゾールを不活型のコルチゾンに変換する.この作用でアルドステロンのMRへの結合を可能にしている.しかし,心臓では11β–HSD2ではほとんど存在していないとする報告もあり,アルドステロンとコルチゾールがどのような割合で心臓のMRに結合して,その効果を発揮しているのかは不明である.また,心不全ではリガンド (アルドステロンやコルチゾール) とは無関係にMRが活性化しているという報告もある.しかし,いずれの場合でもMR拮抗薬は過剰なMRの活性化を抑えることで心臓に有効である.

〔吉村道博〕